固定資産の個人事業から会社への引き継ぎ方には、どのような方法がありますか?
Q 固定資産の個人事業から会社への引き継ぎ方には、どのような方法がありますか?
A 法人成りをする時は、個人事業時代の資産、負債について、どれをどうやって引き継ぐかを考えなければなりません。
買掛金・売掛金は意図的に会社に引き継ぐ必要はないです。従来のように、個人口座に入金してもらい、個人で支払うほうが簡単です。引き継ぐ際には、取引先への通知と承認を受けることが必要です。
事業用の借入については会社に引き継ぐべきです。しかし金融機関の同意が必要になりますので、事前に相談して内諾をとっておきましょう。金融機関が許可しない場合、引き続き個人事業者として返済することになります。事業用資産のリース契約もリース会社の同意が必要ですので、事前に担当者に相談しましょう。
固定資産の個人事業から会社への引き継ぎ方には、他に以下の方法があります。
・売買契約
資産を売却する方法になります。会社と売買契約書を結び、代金のやり取りをします。譲渡益に応じて、個人事業者は所得税が発生します。
・現物出資
金銭以外の資産を出資する方法になります。車やコンピューターなど、時価により評価、出資します。
・賃貸借契約
これは個人事業者から会社へ資産を貸す方法になります。賃貸借契約書を結び、賃貸料のやり取りをします。土地や建物などは現物出資もしくは売買すると、登録免許税や不動産取得税などが発生してしまうことがありますので、検討の価値がある方法です。しかし、会社から個人に賃貸料の支払が発生すると、法人成り後も個人はその収入を確定申告しなければなりません。
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