「扶養控除申告書」について教えてください

 

Q 「扶養控除申告書」について教えてください

A 「扶養控除申告書」は、従業員が所得税の控除を受ける際、必要不可欠なものです。
 この書類は、初めの給与日の前日までに、従業員から提出してもらいます。万が一忘れないためにも、従業員が入社したらすぐに渡すようにしましょう。
 扶養控除申告書の用紙を手に入れるには、国税庁のサイトにアクセスしてプリントアウトするか、税務署に赴いてください。
 
 この申告書には、該当する扶養家族の年齢、氏名や、障害者の有無といった項目が記載されており、それぞれで所得税が変わります。扶養控除申告書を従業員から受け取ったら、そこに書かれた給与の額と、扶養家族の人数とを「源泉徴収税額表」にあてはめ、給与から差し引くべき所得税の額を計算します。
 「源泉徴収税額表」には3種類あり、「月額表」、「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」、「日額表」となっています。毎月の給与支払いの場合は。「月額表」を使用してください。
 主な税率が2種類定められており、「甲欄」(低税率)、「乙欄」(高税率)となっています。「扶養控除申告書」を提出した従業員の分は、甲欄で算出します。提出がない従業員は、乙欄で算出します。
 正社員は当然のこととして、アルバイトやパートの従業員からも、忘れずに提出するようにしましょう。扶養控除申告書がないと、それがたとえ少額な給与だとしても、所得税が最低3%程度かかり、徴収の義務があります。

 従業員から提出された扶養控除申告書は会社に保管しなければなりません(提出期限の属する年の翌年の1月10日の翌日より、7年間の保存が定められています)。

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