会社の経理はどのような基準で会計処理したらいいでしょうか?

 

Q 会社の経理はどのような基準で会計処理したらいいでしょうか?

A 原則として、会社の経理は「発生主義」に基づき会計処理をしましょう。利用日ベースで処理するのが、最もよい方法になります。
具体的には、費用の発生日に「費用/未払金」と、決済日に「未払金/預金」と仕訳をしましょう。たとえ現金主義で会計処理を行っていても、決算の際には「未払金」を使い、決算修正仕訳を計上することとなります。
発生主義とは、費用や収益の事実が発生した時点で計上する考え方です(お金の動きに関係なく)。反対に現金主義とは、現金を支払う・受け取る時点で、計上する考え方です。
電車の特急券を5月28日にクレジット購入したとします(決済日は7月10日)。この際、現金主義で処理すると、
7月10日 旅費交通費/預金
となりますが、あくまでも費用が発生したのは5月28日です。発生主義で処理すると、
5月28日 旅費交通費/未払金
7月10日 未払金/預金
という仕訳になるのです。
利用日と決済日の間に決算日がくると、現金主義に基づいて処理をする時でも、決算修正で未払処理が必要です。期中に発生した費用は費用としてきちんと計上しなければならないのです。
いずれの方法にしても、どちらかに統一してきちんと記帳することが必要です。この時は決済日で処理、あの時は利用日、というふうに毎度処理の基準を変えていると、きちんとした経営の管理を行なえません。

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